昔とった杵柄
フリースクール
活動報告
吉岡家住宅の竈にて。
7月19日、フリースクール生と共に国の登録有形文化財になった吉岡家を訪ね、そこのかまどをつかい、ご飯炊きをした。
子どもが研いだ米を釜に入れ、手のくるぶしまで水を入れ測って大きな重いふたをして竃(へっつい)にかける。
小さな小枝や葉っぱの下に、紙を入れてマッチをスッて火をつける。マッチのすりかた、火の起こし方を伝えるとその通りにやってみる子。
『始めチョロチョロ中パッパ、赤子泣いてもふた取るな』
60余年前、西伊豆の実家でいつもご飯炊き、風呂焚きをしていた記憶が蘇る。
しっかり燃えたあと、火を別のかまどに移し残り火で蒸して出来上がり。
おいしい香りと”歯がなくても食べられる”ようなご飯に仕上がった。
体得した経験が60余年を経て目ざめた瞬間だった。
ひが はるよ